縄でも縛れる五箇山豆腐。山の食文化の原点。
南砺には、家族経営の豆腐屋が多く残っており、豆腐は重要な食文化だ。
中でも五箇山豆腐は、縄で縛れるほど固いのが特徴で、日本の豆腐の原点とも言える。
浄土真宗が盛んなこの地域の人々にとって、豆腐は最も重要な食であり、
「報恩講」と呼ばれる伝統行事では、煮しめの上で大きな豆腐を乗せる風習もある。
喜平商店は、五箇山地方の中では最も古い豆腐屋で、創業は大正時代。
100年以上受け継がれている重石があり、現在でも豆腐作りに使われているという。
豆腐だけでなく、味わい深い油揚げや豆腐薫製も人気商品だ。
五箇山を訪れた際は、豆腐屋も訪ね、山里の食文化にも触れてみたい。