幸せを織りなす、奇跡のシルク。
越中の京都とも称される城端町は、
最盛期にはいたるところで機の音が聞こえたという絹の里。
かつて城端で作られた絹は「加賀絹」として、京都や江戸に運ばれて隆盛を誇った。
この町に根ざし、絹織物を作り続ける松井機業場では、希少な「しけ絹」をつくっている。
通常は一頭の蚕が一つの繭をつくるが、稀に二頭の蚕が力を合わせて一つの繭(玉繭)をつくることがある。
その希少な玉繭を使い、太さが不均一な玉糸で織り上げられたしけ絹は奇跡の織物だ。
現在、松井機業場では、家業を継ぐ若い織姫が、日夜、絹の可能性を探って商品開発を進めている。
伝統と革新が融合し、幸せな暮らしを織りなす、
新しいライフスタイルが、ここから生み出されている。